総会での報告をダイジェストでご覧下さい。

1) 特定非営利活動に係る事業

(1)福祉・医療サービス人権相談事業

毎週日曜日に電話相談を設け、51回の相談日を開催した。

2017年度は大きく2つの相談案件に対応した。公立病院の改築に伴うバリアフリー工事に関する相談、有料老人ホームにおける利用者の契約問題と労働環境の問題に関する相談を受け付け、それぞれの対応を行った。公立病院の件については、当該市バリアフリー市民会議への問い合わせと会議録の開示請求を行った。有料老人ホームの案件については、数回相談者と面談を行い、利用者とともに岡山市高齢者福祉課にまで苦情の申し入れを行った。その結果、当該有料老人ホームに市担当者が訪問し、苦情解決の仕組みが不十分なことを指摘するに至った。また、休暇が得られないとされた労働環境の改善に向かい、一定の成果をえることに貢献できた。

(2)調査研究事業

(3)人材育成事業

第4回定時総会(平成29年 5月20日)に併せた記念講演を開催『現代の障害者の置かれている環境〜支援者として、親として〜』と題し、安藤希代子さん(NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ理事長)による講演が行われ、NPO法人での活動内容や相談活動を行う中での疑問を分かりやすい言葉でお話ししていただいた。

「第6回福祉オンブズ相談員養成講座」を二日間(平成29年11月7日・14日)で開催した。基礎的知識を学ぶ講義編と相談活動の演習となる相談演習編に分けて開催した。講義編をこれまでの「高齢者」「障害者」「子ども」から、「利用者」「家族」「労働者」にテーマを変え、より相談実態に合った内容にリニューアルした。「利用者」の立場を山口雪子さん(岡山短期大学 幼児教育学科)、「家族」の立場を記念講演に引き続き安藤希代子さん(NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ)に、「労働者」の立場を森本忠春さん(岡山県医療労働組合連合会)に、それぞれご担当いただいた。講義編5人、相談演習編3人の受講生があり、全過程修了者は2人となった。

平成29年度人権・福祉講座は『「なぜ、A型事業所で障害者は解雇されなければならなかったのか?」〜その問題点と今後の障害者就労のあり方を考える〜』と題し、田辺昭夫さん(倉敷市議会議員)による講演を開催。昨年度、倉敷市等の障害者就労継続支援事業所(A型)が閉鎖し、障害者の大量解雇が起こってしまった。その原因と行政の課題を追及・解説してしていただいた。

(4)情報公開事業

Facebook(SNS)および当ホームページに、 2017年度は定期電話相談のお知らせを毎週掲載するようにした。 また浅田訴訟勝訴に関する法人声明および、 A型事業所大量解雇問題特集番組(山陽放送)の告知は、 SNSページ開設以来最大の反響を得、 今後の情報公開事業および法人活動のあり方につき大きな示唆を得ることができた。また法人紹介のリーフレットにある事務所移転に関する記述の修正作業を行った。

(5)出版事業および その他の事業